2021.11.28

SDGs経営変革

米アパレル大手オールバーズ(Allbirds)が株式公開

先日、 オールバーズ(Allbirds)から1通のメールが届きました。
オールバーズ(Allbirds) は、地球に優しい天然素材を使ったスニーカー等を作るサンフランシスコ発のアパレル企業で、そのビジョンや取り組みに共感し、スニーカーを購入していた私にとって、それはとても興味深いニュースでした。

その内容は、 同社が11月3日に米ナスダック(NASDAQ)に上場を果たしたこと、そしてSPOフレームワークというものを適用して上場したことの知らせでありました。調べてみるとこの一定の基準を満たす枠組み(フレームワーク)を適用した上場としては初の事例となったそうです。

画像出典元:Allbirds公式HP

SPOフレームワークとは、Sustainability Principles & Objectives Framework(持続可能性の原則と目的のフレームワーク) の略で、第一線で活躍する専門家チームによって開発されました。ESG評価、ミッションと目的、気候と環境、バリューチェーン、人材、ガバナンスの6つのカテゴリーから構成されており、環境や従業員、取引先まで十分に配慮し、ビジネス上の利益だけでなく地球にも責任を果たす社会的企業と証明する枠組み(フレームワーク) です。これを適用して上場することが、サステナブルな企業として認められることになるため、ESG投資家の賛同を得やすくなる利点もあるのです。

※参考:Allbirds公式HP SPOフレームワーク

ファッション業界は、 シューズやアパレルの大半がプラスチックつまりは化石燃料で作られており、年間21億トンもの二酸化炭素を排出しています。 これは、約4億5670万台の自動車から発生する排ガスに相当するのです。
オールバーズ(Allbirds)は、この問題に正面から向き合い、「ビジネスの力で、気候変動を逆転させる。」という大きなビジョンを掲げ、 2016年に創業。 同年には、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証制度※「Bコープ認証」を取得し、カーボンフットプリント(製品の素材調達から廃棄までのライフサイクルにおけるCO2の総排出量)を抑えたモノづくりを特徴に、数々の商品を世に送り続け、 わずか5年で上場しました 。
ユーカリの繊維、サトウキビなどといった自然の素材を使用し、地球に優しいだけでなく、軽さ、履き心地の良さ、保温性、通気性、防臭性といった機能の高さから、米Time誌で「世界一快適な靴」と評されたこともあるのです。高機能なシューズは石油由来の素材でないと作れないという業界の常識をも打ち破り、環境活動家でもある俳優のレオナルド・ディカプリオ氏の同社への投資、オバマ元米大統領などの著名人の愛用、大手アディダス社とのコラボレーション製品の製造と、多方面からたくさんの共感を得ています。

※「Bコープ認証」: 米国の非営利団体B Labによって厳格に評価される認証制度あり、 基準が極めて厳しいことで知られている。日本企業で取得しているのは、ダノン・ジャパン(東京)、泪橋ラボ(東京)、日産通信(東京)、フリージア(埼玉)、石井造園(神奈川)、シルクウェーブ産業(群馬)の6社にとどまる。

また、オールバーズ(Allbirds)は、再生型農業の実践や再生可能エネルギーの使用などの環境への取り組みも積極的に行いながら、それぞれの製品のカーボンフットプリント排出量の明確な数値を打ち出し、2030年に向けた具体的な取り組み目標も掲げています。2021年4月には、同社で使用してきたカーボンフットプリント算出ツールをオープンソース化(業界全体に公開すること)したのです。

このように、SDGs経営やビジネスに取り組む上で、単に宣言をするだけでなく、社会にどのようなインパクトを与えているのかを具体的に明確に表すことは、とても大切なことの一つであると言えます。当社は足元にも及ばないですが、上場したオールバーズ(Allbirds)を研究し、当社にも取り入れられる部分を見出し、企業の大小に関係なく、参考にしていきたいと思います。
これから、消費者の購買行動も、さらに取り組み・モノづくりへの共感が強くなってくると思われます。日本や地域でも、環境に真剣に取り組み活躍するオールバーズのような企業が増えることを期待したいです。

これからも オールバーズ(Allbirds) の動きに注目していきます。
日本では、原宿と丸の内に店舗があるとの事で、感染状況が落ち着いたら、是非足を運んでみたいと思います。

◎ECの他、世界各国24店舗で販売している。 Allbirdsでは『ライトなサステナビリティ』、『ルックグッドよりフィールグッド』を提唱していて、製品のほか、レシートをプリントアウトせずメールで送付することや、リサイクル素材の箱を梱包に使い、靴ひもで持ち運びできるようにして紙袋を省略するといった工夫も行っている。また、 店内の電力に再生エネルギー電力を使用するなどの環境への取り組みも強化している。

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